セットミラー対決論

 似たようなセット、あるいはパーティ同士の戦いをミラー対決と呼ぶことが多いが
今回はセットのミラー対決を考察する。
 似たような、というのは「同じポケモン」に限らず
役割が似た「同じ枠」という意味で話をします。


 例えば、カビゴンハピナスライコウなどの特殊受けを担えるポケモン
「特殊受け枠(カビゴン枠)」だし、
 カビゴンを受けるためのポケモンムウマサイドンエアームドなどは
カビゴン受け枠」になります。


 結論から言うと、
コンセプトのセットのミラー対決は勝てるようにしとけ。


 もちろんある程度範囲を持たせるためのバランスも重要。
しかしミラー対決で勝てないとなると、
相手のそれに勝つために1,2体ポケモンが必要になる。
 昨今の対戦環境では対策しないといけないものが多く、
果たしてそれらに割くスペースはあるでしょうか?
 また全体の勝率を下げることになるかも知れません。


 特に環境が変わりたてのころは見落とされがちだが
ミラー対決に勝つというのが一つの基準かも知れません。
後ろ向きの構築にならないためにも。

 以下雑な思考プロセスを置いておくので興味がある人は読んでください。


 事の発端は、カビゴンAミラーのとき、
ハガネールとガラガラを同じカビゴン流し流し枠と考えると
ガラガラ側が有利だよね、という考えに至ったのでこれで展開しますね。


○55カビゴン 50ハガネール 50ムウマ
VS
△55カビゴン 50ガラガラ 50ムウマ


このセットをそれぞれ○1、△1と呼ぶ。

この対決では△側有利なので
○側はこの編成では繰り出せず、パルシェンなどのガラガラに強い別のポケモンを入れなければならない。
これを○2と呼ぶ。
それに対し△側も不利なら別の形を取る。
これを△2と呼ぶ。
以下、いたちごっこが続き○3、△3、○4、△4と増える。
ここで区切り、○4、△4に対しそれぞれ○1、△1が強いループを完成させる。


 これを単純な確率に置き換える。
数字が1多い、または4にとっての1は勝率100%、
それ以外の対決は全くの五分とする。
ただし、△1は○1に対し100%勝てるとし、
最初のコンセプトセットが1番安定して勝てるということを表すために
1は3に対し70%で勝てるということにする。
さてこの○と△の対決、どれを選べば一番勝率が上がるでしょうか?

 答えはもちろん△1。
○側はこの不利を挽回するためには
どこかの段階で同じ数字や高い数字相手にも強くしなければいけません。
ただしコンセプトセットが一番安定して勝てるという前提があるので限界があります。
ポケモンバトルはここまで単純じゃないけど、
これでセットのミラー対決は強めに組んだ方が得という証明にならないかな?


 補足で、1つ抜け道があって△2に対して○1が強くここでループを止めれば
○1の勝率は△1の勝率は並びます。
つまり対策の対策に対してコンセプトセットは強くしておけといえるのではないでしょうか。